本
●ジョゼ・ジョルジェ・レトリア 文 アンドレ・レトリア 絵 木下眞穂 訳●岩波書店(2024年4月)●23.6×19.2cm/62頁●定価2,000円(税込2,200円)※対象年齢:小学校高学年から大人
戦争ってなに?という子どもの問いに上手く答えられずとまどう。本書は、どす黒いシステムが社会を支配する“不穏”をイメージにし、凜とした詩で戦争の本質を暴いていきます。戦争の足音を察知するのも、「鋼と影の子どもたちを生み出す」未来を防ぐのも、豊かな感性こそが鍵だと思う。「これはどういうことだろう」と懸命に感じ取ろうとする小さな人たちに、丁寧に向き合いたい。(法)
●阿川佐和子+タサン志麻 著●マガジンハウス(2024年4月)●21×14.8cm/156頁●定価1,500円(税込1,650円)
食いしん坊の料理は信じられる!と私は思います。食の探究心が尽きない二人の会話が弾んで、料理の魅力倍増の一冊です。旬の食材を使った春夏秋冬を味わうレシピ。春に作りたいのは、ベーコンが香ばしい「セリとベーコンのサラダ」、バター風味のソースで味わう「白アスパラガスのオランデーズソース添え」など。タイトルの「菜箸でフレンチ」の真髄が詰まっています。(深)
●鈴木秀子 著●大和書房(2024年8月)●18.8×13.1cm/197頁●定価1,600円(税込1,760円)
できなくなったことを数えるのではなく心穏やかに暮らすにはこんなふうに考えてみるのはどうかしら。語るシスターのおだやかな口調が心地よく、言葉の美しさも胸にしみます。年齢を重ねるほどに豊かな物の見方ができる老年期。どんな悩みでもドンと構えて聞いてあげられる英知を持っているのだから、自分もご機嫌でいられるように。いくつもの工夫はすぐに始められるものばかりです。(友)
●山脇りこ 著●NHK出版(2023年10月)●25.7×18.4cm/95頁●定価1,500円(税込1,650円)
暑い時期の調理が億劫になったり、重い調理器具を使うのが年々苦になってきています。そんな時は電子レンジレシピがお役立ち。母親が高齢になり料理が作れなくなってきたのをきっかけに著者が考案した品々は少量でもおいしく、栄養を逃がさないうえ、後片付けも楽。ハンバーグはふっくら、パスタはモチモチで一人分ならレンジに決定。芋は水に半身浴させてチンで失敗なしです。(み)
●若林理砂 著●ミシマ社(2024年5月)●18.8×13cm/250頁●定価1,800円(税込1,980円)
人気の鍼灸治療室を営む著者が、病院に行くほどではないけれど気になるさまざまな症状についてその原因と対処方法をアドバイスする。問診に時間をかける鍼灸師は、「謎の症状」に遭遇する確率が高いという。「仰向けで寝られない」「マニキュアを塗ると息が苦しくなる」など私自身が気になっていた症状も、東洋医学の古典から引用した説明で納得。楽しみながら、心身の養生に役立ちます。(万)
●パク・ソンフン 著●SBクリエイティブ(2023年2月)●21×15cm/143頁●定価1,400円(税込1,540円)
肩こりは胸と背中を伸ばす、膝痛は足首をもむ……この本には単に患部をほぐすのではなく、痛みの出ている骨格につながる「筋肉」(原因)に着目したストレッチや筋トレが紹介されています。眼精疲労、天気痛などの体の不調から、シワ、たるみなど美容の悩みまで、試してみたいものがたくさん。いつまでも若々しくあるための姿勢や食事のアドバイスも。自分の不調は自分の手で治しましょう!(a)
●植木希恵 著●主婦の友社(2023年8月)●19×14.8cm/175頁●定価1,500円(税込1,650円)
学習障害の傾向がある子にとって、宿題はちょっと大変。 でもおうちで上手にサポートする方法があります。 やる気が出ない子には細切れごほうび作戦。 漢字が苦手な子には3タイプの覚え方を伝授。 悩み別にサポートの方法が紹介されています。 著者は発達障害専門の学習指導者。 自分に合った方法で勉強を続けることを通じて、自分の取り扱い方がわかれば、一生役に立つとのこと。 納得です。 (由)
●宇野重規 監修●Gakken(2024年3月)●21×18.4cm/191頁●定価1,600円(税込1,760円)※対象年齢:小学校低学年から大人
政治が暮らしに結びついているとはいっても、自分ごとと思えず遠く感じてしまう? いいえ、教育、労働、子育てなど生活はすべて政治に直結しています。本書はデータと図版で解説、ルビ付きで子どもでも読めます。「投票しない選択」により「一部の人たちだけで政治が決まってしまう」可能性にも言及。選挙に行く理由を考え、投票は「ベストを選ぶ」ことではないと知る。さあ選挙に行こう!(薫)
●茂木孝夫 著●コスミック出版(2024年6月)●21×15cm/143頁●定価1,300円(税込1,430円)
「本の花束」ロングセラーの『家庭でできるカラダにいい洗濯術』の著者による最新の洗濯本です。現代の洗濯事情に合わせてさらにパワーアップ。洗濯ネットの使い方、石けん洗濯のコツ、“落ちないシミ”の落とし方、おしゃれ着洗いのポイントなど丁寧に解説。制服やダウン、布団などクリーニングに出せば出費がかさむものも、おうちでサッパリと洗い上げて快適に。洗濯力が格段に上がります。(亜)
●越膳夕香 著●エクスナレッジ(2022年7月)●24.5×19.1cm/87頁●定価1,500円(税込1,650円)
表紙のネックレスに一目ぼれ!シンプルな形のモチーフをつなげたアクセサリーです。自分好みの糸とかぎ針さえあれば、くさり編みとこま編みで気軽に作れます。残り糸やラメ入り糸での試作は〈本選びの会〉でも好評。糸の色や素材、太さに応じて雰囲気が変わるのも楽しい。シンプルなデザインで軽く、金属アレルギーでも安心。汗や汚れもさっと洗えて、作らない手はありません。(空)
●なかしましほ 著●KADOKAWA(2024年4月)●21.1×15cm/159頁●定価1,750円(税込1,925円)
唐辛子が苦手な私には、韓国は近くて遠い国。でもこの本に載っているお店の料理はどれも食べられそうだし、何よりおいしそう!食堂もカフェも市場も地元に愛され、心地よい雰囲気が素敵です。お菓子工房店主の著者のお眼鏡にかなったお菓子は、かき氷に西洋菓子、韓国のものまで、どれも試してみたい。食のガイドはもちろんお土産食材のレシピまで。食いしん坊にはたまりません。(空)
●吉田類 著●NHK出版(2024年6月)●21×15cm/167頁●定価1,800円(税込1,980円)
第2弾では、まだまだ知ってほしい全国の30座をセレクト。本格的な登山をしたことがない私でも、これなら登れるかもと思わせる、手の届きそうな低山への好奇心を刺激してくれます。その季節の山でしか見られない草花や自然、神話や昔から伝わるエピソード、下山後のお楽しみも写真とイラストでわかりやすい。歴史を知らずに登っていた恐山は、いつかもう一度登ってみたいです。(美)
●中村桃子 著●筑摩書房(2024年7月)●17.4×10.7cm/222頁●定価880円(税込968円)
「イケメン」ということばは、もっぱら「見る側」だった男性を「見られる側」にもした。「セクハラ」ということばは、権力関係を利用した嫌がらせという新しい視点を生み、「パワハラ」「アカハラ」などのことばを誕生させた。その他、他人の配偶者の呼称として「妻」「夫」はなぜ定着しない? など、ことばと社会の関係を言語学者の筆者がやさしく解説。ことばの力を再発見できる一冊です。(M)
●九月 著●祥伝社(2023年8月)●18.8×12.8cm/190頁●定価1,600円(税込1,760円)
九月。この突っ込みどころ満載の名前の著者は、 ピン芸人としてライブでのコントを中心に活動、YouTubeやSNSでもお見かけする、「知る人ぞ知る」芸人さんです。不確かなことの連続の末ここにいる自分とあなた、周りの人たち。そんな日常へのあふれ出る情が論理の衣をまとっても見え隠れしています。難解な用語を使わずに腑に落ちるよう哲学を語ってしまうすごくて不思議な人、九月。(水)
●柚木沙弥郎 人形 荒井良二 絵とことば●アリス館(2024年8月)●27.7×21.7cm/32頁●定価1,700円(税込1,870円)※対象年齢:幼児から
「はじまり はじまり オペレッタ はじまれ はじまれ ラッタッタ!」絵本自体が音楽劇のよう。 明るくあざやかな舞台背景、俳優は柚木沙弥郎さん手作りの人形たち。 声に出して読んでみてください。 オペレッタに参加できます。「げんきのスイッチ パッといれて ちっちゃな たのしみ みつけだす ラッタッタ ラッタッタ」読む人を元気にしてくれるステキな絵本です。 (由)
●レオナード・ケスラー 作 小宮由 訳●大日本図書(2024年7月)●21.7×15.5cm/57頁●定価1,400円(税込1,540円)※対象年齢:小学校低学年から
町の看板を手がける看板屋のパインさんは、すべての看板を新しくするよう町長さんに頼まれました。仕上げていよいよ付け替える日、パインさんは大事なメガネをなくしてしまい、看板がごちゃまぜになって、町は大混乱に。子どもがよろこぶドタバタ劇が、テンポよい文章とシンプルな絵で、とても読みやすい一冊になっています。続編もあわせて、ひとり読みの楽しさを味わってほしい。(七)
●三浦太郎 作●偕成社(2024年5月)●22.7×22.8cm/44頁●定価1,700円(税込1,870円)※対象年齢:幼児から
のこぎり、かなづち、くぎ、さしがね。 興味しんしんだけど絶対にさわらせてもらえないお仕事の道具が見開きいっぱいにならべられています。 「このどうぐ、つかうのは だれ?」ページをめくると「だいくさん」が仕事中。 3歳の子も注射器の絵を見て「びょういん!」と得意げに答えていました。全部で10のお仕事の道具たち。「どうやってつかうのかな?」親子の会話がはずみそうです。(由)
●みやこしあきこ 作●偕成社(2022年11月)●20.7×16.6cm/71頁●定価1,400円(税込1,540円)※対象年齢:幼児から
トガリネズミを知っていますか? つぶらな瞳にとんがり鼻、そしてホワホワの毛並。世界で最小の哺乳類だそうです。そんなキュートな主人公が登場する絵童話集です。はたらき者のトガリネズミの淡々とした日々と、その中でみつけた小さな「いいこと」。心の豊かさってこういうことかもしれません。トガリネズミの暮らしが垣間見える小物もあちこちに。隅から隅までじっくり楽しんで。(C)
●アマンダ・ゴーマン 文 クリスチャン・ロビンソン 絵 さくまゆみこ 訳●あすなろ書房(2023年10月)●26×21cm/37頁●定価1,500円(税込1,650円)※対象年齢:小学校低学年から
世界中で悲しいことが続く今日。そんな中で抱く社会への疑問、もやもや。「かわりはしないさ」と見て見ぬふりをしたりあきらめたり。でもそのうちに、そのもやもやさえ忘れてしまいます。本書は、あきらめずに小さな行動を起こした男の子のお話です。男の子の行動から、少しずつ仲間が集まり、小さな変化が起こります。「いつかきっと」の種は、自分の中にあることを教えてくれる絵本です。(あ)
●マイケル・モーパーゴ 作 ベンジー・デイヴィス 絵 佐藤見果夢 訳●評論社(2023年2月)●21.6×15.5cm/109頁●定価1,500円(税込1,650円)※対象年齢:小学校高学年から
「広い世の中を見に出かけるといい。自分が何者かを知るためにも」と母に背を押され、アランはかつて命を救ってくれた島の灯台守、ベンに会いに行きます。それは本当の居場所を見つける旅立ちでした。アランとベンが助けたパフィンがしたように、戦争から還ったアランもまた島で生きることを選び……。二人の友情が切り拓く人生の輝きが、孤独と困難に立ち向かう勇気をくれます。(法)
●藤重ヒカル 作 浜野史子 画●福音館書店(2018年1月)●20.9×15.5cm/173頁●定価1,400円(税込1,540円)※対象年齢:小学校中学年から
主人公の結衣たちが住む古い団地、「桜が谷団地」は“おばけ団地”と呼ばれています。団地を舞台に、ちょっと怖い噂話を取り上げた5つの短編集です。子どもの幽霊や、給水塔から子どもをつき落とす「黒マントの男」、屋上に向かって伸びる「白い手」など。怖いだけでなく、オチも楽しい。古い土地に息づく不思議な縁を感じるような温かみのある良質なファンタジーです。(春)
●せなけいこ 作・絵●福音館書店(1969年11月)●各16.4×16.4cm/各24頁●定価3,200円(税込3,520円) ※対象年齢:赤ちゃんから
やさしいおやすみ絵本では寝なくなった三女に困り、伝家の宝刀『ねないこだれだ』を抜きました。「よなかにあそぶこはおばけにおなり おばけのせかいへとんでいけ」と読んだ晩からすっと寝るのなんのって。なかなか散髪させてくれない次女は『もじゃもじゃ』で一発。天国のせなけいこ様。幼い頃にたくさん親しませてもらった本を、今は親の立場で再び楽しめる幸せを噛みしめています。(法)
●せなけいこ 著●文藝春秋(2016年7月)●19.5×13.7cm/125頁●定価1,600円(税込1,760円)
絵本作家せなけいこさんの自伝的絵本。『ねないこだれだ』は友だちになれるおばけが描きたかったから。『にんじん』はにんじん嫌いのせなさんが息子にはにんじん好きになってもらいたくて。せなさんの絵本はどれもお子さんへの愛情が込められています。絵本への思い、貼り絵制作のこと、師匠の武井武雄や落語家だった夫とのエピソードなど、おちゃめなせなさんの魅力がたっぷり詰まった一冊です。(C)
●クォン・ジョンミン 著 わたなべなおこ 訳●NHK出版(2024年2月)●25.1×19.1cm/42頁●定価1,600円(税込1,760円)※対象年齢:小学校低学年から大人
産後間もない母親の顔つきや睡眠、トイレの様子が赤裸々に。必死なお母さんを赤ちゃんが見つめる逆の視点が新鮮。子育ての辛さがユーモアたっぷりに描かれていて、何度も読み返しました。「すべてのことがはじめての世界で、さびしく孤軍奮闘している生まれたてのおかあさんたちを思いながら、この本をつくりました」と著者。昔、赤ちゃんだったすべての人と読みたい一冊。出産のお祝いにも!(薫)
●俵万智 著 市橋織江 写真●小学館(2010年3月)●18.3×15.5cm/117頁●定価1,600円(税込1,760円)
「サラダ記念日」で有名な歌人・俵万智さんの子育てにまつわる歌集です。自身が母となり、わが子の子育ての日々を詠んだ短歌とエッセイに、市橋織江さんの写真が添えられていて、短歌とともに楽しめます。子育ての日々の楽しさ、切なさ、愛おしさが詰まった一冊。子育てがひと段落した人には懐かしく、真っ最中の人には、共感できるシーンがきっと見つかりますよ。(春)
●斎藤真理子 著●創元社(2024年8月)●16.8×13.2cm/157頁●定価1,400円(税込1,540円)
「言葉」「文、文字」「声」「詩」「あいだ」という5つの章立てで書かれたエッセイ集。著者の韓国への思いがぎっしり詰まっている。韓国・北朝鮮の歴史と現在、韓国の文化・文学、著者の韓国語との出会いなどが、自身の体験や日韓の作家、詩人の言葉を引いて語られる。二つの言語、国の間で常に続けられる思考をつづる、著者ならではの繊細で軽やかな文章が魅力的。ハングルの成り立ちや簡単な解説も興味深かった。そして日本と朝鮮半島の、忘れてはならない歴史についても多く語られている。洒落た装丁、イラストも楽しい。(戸)
●吉弘憲介 著●筑摩書房(2024年7月)●17.3×10.8cm/212頁●定価880円(税込968円)
なぜ大阪維新の会は大阪で強い支持を得ているのか? 本書は印象論を排し独自調査と財政データから強さの裏側を読み解く。「身を切る改革」で公務員数削減、府・市二重行政へメス。さらに社会的弱者のための予算も削減。得られた財源で所得制限なしの私立高校授業料無償化を実現。予算を多数の人に配り直す政策で、マジョリティから強い支持を得る。著者はこれを「財政ポピュリズム」と呼ぶ。しかしこの方法では、全体の利益につながる公共のための政治や財政を損ねてしまう。多様で持続的な社会は自己利益追求を越えた先にある。(か)
●岡本有佳+岩崎貞明+李春熙 編●梨の木舎(2024年5月)●21×13cm/189頁●定価1,900円(税込2,090円)
あいちトリエンナーレにおいて、妨害を受け一時展示中止となった「表現の不自由展」。戦争責任、ジェンダー問題等を題材とし美術館から撤去されるなどした作品を集めた展覧会だ。本書では、2022年の東京での展示が、手荷物検査、電話応対、街宣車対策など綿密な準備を重ね、多くの弁護士、ボランティアの協力により実現するまでが記されている。私たちは表現の自由を持つ。にもかかわらず、それを守るためにはこれだけの努力が必要なのかと愕然とする。憲法・判例の考え方の丁寧な説明もあり、問題点を捉えた上で読み進めることができます。(M)
●汐見稔幸 編著●河出書房新社(2024年8月)●17.3×10.8cm/366頁●定価1,000円(税込1,100円)
幼児・児童教育専門家である著者が、学校改革に造詣のあるライター太田美由紀さんによる取材に基づき、今後の学校のあり方を考察。週1時限の「探求」で、駄菓子「うまい棒」で苦手な納豆を克服しようという授業や、ICTを使った個別最適な学びと協働的な学びを組み合わせる授業など、生徒が自ら決めたことに対し寄り添い支援する事例がたくさん載っています。AIが一般化する現代、これまでと同じ教育をしていてはその社会を人間らしく担う人間を育てることはできない、教育をAI社会バージョンに切り替えるという決意をすべきではないかとも。(洋)
●チョン・イヒョン 著 斎藤真理子 訳●河出書房新社(2024年2月)●14.9×10.5cm/302頁●定価1,100円(税込1,210円)
「都市の記録者」の異名をとる韓国ソウル生まれの作家による短編集。家の保証金がつりあげられたことに悩む夫婦。十代の妊娠と出産に直面した二人の母。断罪を恐れ後悔の中で子育てをする夫婦。早期幼児教室で見え隠れする階級社会。どれも都市に住む人々が主人公であり、理不尽な現実や離別、喪失といった韓国社会の激流と生きづらさが描かれる。そこは日本の過去なのか未来なのか。静かに歩もうとしている登場人物に共感し、ぐっと惹きつけられた。より身近に感じる韓国文学。(麻)
●やなせたかし 詩・画●フレーベル館(2014年9月)●21.7×15.6cm/53頁●定価1,500円(税込1,650円)※対象年齢:小学校高学年から大人
アンパンマンの作者であるやなせたかしさんが、自身の子ども時代をつづった一冊。陰影のくっきりした、版画を思わせるイラストに、やさしい言葉の詩とエッセイが合わせられています。しかし内容はとても切なく、哀しみが漂います。敬愛する父の死、母との別れ、引き取られたおじ宅での兄弟の差。アンパンマンが与えてくれるあんこは、作者が得られなかった親の愛なのかもしれません。(き)
●アンヌ・ベレスト 著 田中裕子 訳●早川書房(2023年8月)●19.5×13.7cm/549頁●定価3,200円(税込3,520円)
2003年の冬のパリ、著者の家に届いたポストカード。そこに記されていたのは、アウシュヴィッツで絶命した4人の親戚の名前だけ。誰が何の目的で送ってきたのか? 著者は謎の差出人を調べ始める。アイデンティティーの不確実さに悩む著者が初めて知る家族の歴史。ナチスの手から逃れようとする祖母の決死の逃亡、仏政府が積極的に関わっていたユダヤ人迫害。歴史、宗教、民族など様々な要素を含んだノンフィクション小説。謎解きのおもしろさもあり、一気に読みました。(真)
●山口祐加+星野概念 著●晶文社(2023年8月)●18.5×13cm/358頁●定価1,700円(税込1,870円)
家族のためには料理を作ることができるのに、自分のためだと面倒に感じてしまう。そのような人たちに自炊料理家の著者が自炊コーチをした後、精神科医の星野概念氏を交えて気持ちの変化や発見などをインタビューしている。無理なく実践できる自炊の方法、料理を楽しむためのヒントやコツを学ぶことで、気負わない姿勢と力の抜き方がわかってくる。自分のために料理を作ることは自分を大事にすることであり、健やかに日々を過ごすことにつながっているとあらためて感じる。(桂)
●片山廣子 著 早川茉莉 編●筑摩書房(2024年2月)●14.8×10.5cm/335頁●定価900円(税込990円)
『燈火節』という随筆集が出版されたのは昭和28年、著者75歳の時でした。幾人もの記憶に刻まれ、版を重ねたこの一冊。タイトルを変え編み直されたのが本書です。著者は和歌に親しみ、アイルランド文学を翻訳、明治の世のゆかしさとハイカラさを体現しているような人。戦中戦後の 乏(とも)しかった日々を、大正の豊かで愉しかった日々を、そして人力車が行き交っていた明治の日々を振り返る、清澄な言葉と想念が息づく随筆集。過ぎ去ってしまった時代の心の在りようがここに。(水)
●丸山久美 著●グラフィック社(2024年3月)●15.3×21.5cm/287頁●定価2,800円(税込3,080円)※塩化ビニルのカバーがかかっています。不要な方は外してご使用ください。
スペイン・バスク地方のいくつかの女子修道院を丁寧に取材。シスターたちに協力してもらってできあがった大全集。食材がオーガニック、新鮮であること、そして感謝の気持ちが修道院の料理・保存食をおいしくする原点だと著者は言います。四季折々の恵みを余すことなく加工し、おいしい料理へと展開。修道院の暮らしに思いを馳せながらの保存食作りで心も豊かに。日本の身近な食材で作れます。(な)
●ひきちガーデンサービス(曳地トシ+曳地義治)著●築地書館(2023年11月)●21×14.8cm/145頁●定価2,000円(税込2,200円)
30年間個人邸の庭を作ってきた著者が考えたのは「使いやすい庭」。なぜなら依頼された庭の多くが「お荷物」になっているのを目の当たりにしたからだという。手入れがしやすく見栄えがよい庭の作り方、存分に楽しむための使い方を実例とともに紹介する。自然の恵みを循環させるための雨水タンクや木製コンポスト、災害時の活用方法、ピザ窯や睡蓮鉢など、庭の可能性がどこまでも広がる。(万)
●稲垣栄洋 著●筑摩書房(2023年6月)●14.8×10.5cm/218頁●定価780円(税込858円)
すべては受粉のために、昆虫などと駆け引きを行なう植物の生存戦略のみごとさがよくわかる。36億年前、地球には酸素が存在せず微生物が硫化水素の分解で暮らしていたが、光合成を行なう新タイプの微生物が出現。そこで排出される酸素は紫外線に当たるとオゾンに変化し、紫外線を遮ったことで、植物は地上へ進出した。今の人類による環境破壊の速さに植物たちの進化は追いつけないだろう。(晴)
●マーガレット・ワイズ・ブラウン+イーディス・サッチャー・ハード 作 ガートルード・エリオット 絵 木坂涼 訳●好学社(2023年8月)●23.9cm×19cm/24頁●定価1,500円(税込1,650円)※対象年齢:幼児から
2人の子どもたちが畑に種をまき、収穫し、料理をして味わい、保存食を作る過程が、丁寧に描かれている作品です。季節によって変化していく畑では、雑草がたくさん生えてきたり、できたばかりの野菜が動物たちに食べられてしまうこともあります。その都度子どもたちが工夫して乗り切る様子が何とも楽しいのです。人と畑の関わりや作物の育ち方、四季の移り変わりを美しい絵で楽しめる一冊。(智)
●パイ インターナショナル 編●パイ インターナショナル(2024年8月)●21×15cm/191頁●定価2,000円(税込2,200円)
さあ映画のワンシーンへ!絵画と見間違えそうな表紙はサンタモニカに実在する、チャップリンやマリリン・モンローも利用したホテル。ニューヨークのポップな雰囲気を堪能したら、お次はパリの伝統的ホテルのゴージャスな空間を楽しんで。ページを繰ればカナダ、カリブ海、アフリカ、中東、アジアと、お国柄や文化的背景をも反映する佇まいに魅了されます。日本のホテルも2軒掲載。(な)
●岡崎孝俊 監修●平凡社(2024年7月)●22×19.2cm/223頁●定価4,000円(税込4,400円)
ガラス専門バイヤーとして48年、世界64か国の職人を訪問した著者が、ガラスの成り立ちから歴史的変遷、製造方法と超絶技巧、世界各国の名品を紹介する。現代では当たり前の素材となったガラスはかつて天然石より貴重で尊く、門外不出の科学技術でもあったという。それぞれのガラスに秘められた深い精神性や哲学、ドラマティックな物語とともに、その豊かな芸術世界を鑑賞してみませんか。(万)
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