本
●幸栄 著●主婦と生活社(2019年9月)●18.2×23.2cm/88頁●定価1,400円(税込1,540円)
〈本選びの会〉で多くの本と出会って生活が変わりました。なかでもこの本のおかげで、パン作りが生活の一部になりました。こねる時間はたったの3分、成形の必要がなく大きな生地のまま焼くだけで、香ばしいパンのできあがり! 簡単なのに、おもてなしや持ち寄りでもおいしいと好評です。パン作りはハードルが高いと思っている方、焼きたてのパンが食べられる幸せを、ぜひ体験してみてください。(万)
●ザ・キャビンカンパニー 作・絵●あかね書房(2022年6月)●25.8×26.5cm/34頁●定価1,500円(税込1,650円) ※対象年齢:小学校低学年から
〈本選びの会〉の活動を通じて出会った絵本のなかで、最も印象深い一冊です。早くページを開きたくなるセンス抜群のタイトル。描きたいところを大きく太く強く描きましたと言わんばかりの躍動感あふれる絵。「がっこうにまにあわない」ことは、かつて小学生だった私にとっても一大事でした。それがこんなに楽しいおはなしになるとは。なんておもしろいの!と読むたび衝撃を受けています。(理)
●ニック・ドルナソ 著 藤井光 訳●早川書房(2019年10月)●24.1×19cm/205頁●定価3,600円(税込3,960円)
〈本選びの会〉で本作に出会い、グラフィックノベルに開眼しました。クールジャパンの誇るコミックとは雰囲気の異なる海外のグラフィックノベルやバンド・デシネには、お国柄を反映した多彩な魅力が満ちあふれています。本書はアメリカにおける犯罪被害と魂の救済を描いた名作。登場人物の心情、郊外の街の光景、夕闇や夜の暗さが相まって、一本の映画を見たかのような気持ちにさせられました。(き)
●スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著 三浦みどり 訳●岩波書店(2016年2月)●14.8×10.6cm/498頁●定価1,500円(税込1,650円)
第二次世界大戦時、ソ連では多くの女性が従軍し戦ったが、戦後、差別を受けた彼女らは口を閉ざしてきた。彼女たちに丁寧な聞き取りを行ない、なかったことにされていたもう一つの戦争を明らかにしたのが本書だ。この本に出会ったことは、大きな歴史では語られない女性やマイノリティーの物語に関心を持つきっかけとなり、『少女たちの戦争』(中央公論新社)『ケアの倫理』(岩波書店)などを読むことにつながった。(星)
●白央篤司 編・著●Gakken(2025年4月)●21.1×14.9cm/143頁●定価1,545円(税込1,700円)
春到来!「湯がく時間はないけれど、たけのこは食べたい」。そんな声に応えて、新物のボイル済みたけのこを使った手軽でおいしいレシピを紹介しています。7人の料理人のレシピをフードライターの著者が取りまとめ、浅漬けからご飯もの、鍋料理までいろいろな旬のメニューを味わえます。定番はもちろん、トマトとオクラの味噌汁、柿とくるみのソースのような意外な組み合わせも。(a)
●野崎洋光 著●KADOKAWA(2025年3月)●25.7×18.3cm/119頁●定価1,600円(税込1,760円)
割烹の味が日本一簡単に?だしは? 心配ご無用!すっきりとしたうまみのだしは、80℃のお湯に昆布と削りがつおを入れて1分待つだけ。だしは素材の味を生かすための脇役とのこと。目からうろこ!湯通しなどの簡単な下ごしらえで肉、魚、野菜本来のうまみを引き出す、だしすら不要のレシピも多数。いつもの味がプロの味に近づきます。万能薬味ミックスの作りおきも便利。独立する子への贈りものにも。(な)
●岡根谷実里 著●三才ブックス(2025年4月)●21×14.9cm/199頁●定価2,000円(税込2,200円)
「世界の台所探検家」と称する著者が、各地の家庭に滞在し、お弁当や出先で作るごはんを紹介しています。日常の暮らしや社会環境が映し出されていて驚くことばかり。「昼食は燃料」と毎日チーズサンドを食べ続けるオランダ、幼稚園児までその場にある食べ物を皆で分け合うのが当たり前というトンガ、熱々の砂をオーブンがわりに小麦粉からパンを焼くヨルダン……固定観念が吹っ飛びました。(a)
●安達茉莉子 著●三輪舎(2022年9月)●17.4×11.8cm/223頁●定価1,800円(税込1,980円)
「自分が心地よいと思うほうに生活を改善していく」。自分なりの定義で生活改善運動を始めた著者。住まい、食、服、本棚などを見直し、変えていく様子が丁寧につづられています。幸せを感じられるモノや行動を選ぶ、作る。そうして変わったのは生活そのものではなく自分自身だということ。「私は、私の生活を愛している」、その言葉の清々しさ。暮らしと自分を見直すきっかけとなります。(玲)
●南雅子 著●SBクリエイティブ(2019年7月)●21×15cm/127頁●定価1,200円(税込1,320円)
股関節に痛みが出て整形外科へ。そのときに医師から教わった体操と同じものが紹介されています。 40代からは筋力が弱りはじめ、上半身の重みが股関節への負荷になるとあり、私もそうなのだと納得。歩ける寿命を延ばす上で重要な股関節の機能を保つための知識、歩き方のクセ修正法、ストレッチなどお金も時間もかからず、一読して損はなし。まさに「転ばぬ先のつえ」となる一冊です!(な)
●パレットーク 著 ケイカ イラスト●講談社(2021年4月)●18.8×13.3cm/175頁●定価1,300円(税込1,430円)
「マンガ」という形態ゆえ、中2の息子も手に取り読んでくれました。緊急連絡先として同性のパートナーが認められず救急車への乗車を拒否した話、トランスジェンダーの高校生が直面する戸籍変更の難しさの話が、全19のケースの中で特に心に残りました。性の多様性を「自分ごと」として理解し、自身の価値観の偏りを再確認するためにも、さまざまな年代の方に読んでほしい一冊です。(楽)
●古山明男 著●かもがわ出版(2025年2月)●17.5×12.9cm/175頁●定価1,600円(税込1,760円)
私塾を主宰し不登校児の居場所確保に向け活動してきた著者。「学校楽しい?」の問いに「ふつう」と答えるわが娘。帰宅後は学校での不満や愚痴の数々。ストレスの背景が本書で理解できた。集団一斉授業では、教師の多くが子どもを脅し、叱責し、説教し、他者と比べることで効果をねらう。これらの制度要因を問い、多様な視点で学校を捉える知恵が心を軽くし、目指したい学びの姿を示します。(薫)
●淡交社 編●淡交社(2024年9月)●25.6×18.3cm/77頁●定価2,200円(税込2,420円)
友人が見せてくれた山歩き用の小さな茶箱。守らねばならない作法や決まりごとのない自由さに惹かれて、私もほしくなりました。そんな「わたしの茶箱」をいろいろなジャンルの方20人が披露しています。道具の由来やこだわり、組み方もそれぞれですが、どのページからも茶箱に広がる小宇宙を心から愛で、慈しんでいる様子が伝わってきました。至福のひとときを味わえる端正で美しい一冊です。(空)
●菊池亜希子 著●扶桑社(2025年3月)●21×14.9cm/157頁●定価1,900円(税込2,090円)
雑誌「天然生活」連載の書籍化。菊池亜希子さんの対談相手は20代から60代のヴォーカリスト、女優、スタイリスト、料理家など。“私”であるために欠かせない服やアクセサリー、バッグ、靴などワードローブを写真とともに紹介。共通しているのは、他人の目を気にすることなく、自由に自分が着たい服を着ていること。リメイクも紹介されていて、それぞれのお洋服愛が伝わってきます。(深)
●森昭彦 著●SBクリエイティブ(2025年2月)●18.8×13cm/255頁●定価1,600円(税込1,760円)
「うまい雑草」は思いのほか多く、道端や庭の片隅にも生えているとか。でも見分け方は? 一見そっくりな草をこの本では徹底的に比較し「うまい」「ヤバイ」「マズイ」に分類しています。写真や図で見分けるポイントが詳しく描かれており安心。軽妙な文章は読んでいて楽しく、薬効や調理のしかたなど役立つ情報も紹介しています。子どもやペットとのお散歩にもきっと役立つはず。(空)
●湯山重行 著●草思社(2024年10月)●18.8×13.1cm/255頁●定価1,700円(税込1,870円)
著者は、60歳からの夫婦のための平屋「60ハウス」など老後のシンプルな家づくりに定評のある建築家。本書では、自分の「好き」をかなえる暮らしを実現するためのヒントや実例が紹介される。アラフォー住宅(=築40年以上たった家)を快適な住まいにリメイクする方法や、相続した実家を空き家にせず活用するアイデアなど、読むと目前に迫った「家問題」に前向きに取り組めそう。(万)
●吉川トリコ 著●新潮社(2025年3月)●19.1×13.3cm/343頁●定価2,050円(税込2,255円)
突飛な設定に読み通せるか心もとなかったのですが、コロナ禍の話など共感できることや考えさせられることがだんだんと増え、最後は爽快な気分で本を閉じました。いまだに根強い家父長制時代からの数々の理不尽を、違和感を抱きつつも丸のみしてきた私たち。終始軽やかに物語を紡ぎながら、著者はそんなコトから逃げ出そうよ!と呼びかけているよう。女性の自立を考えるきっかけにも。(空)
●ヨシタケシンスケ 著●筑摩書房(2025年3月)●14.8×10.6cm/205頁●定価840円(税込924円)
魂が疲れ気味のあなたを励ます「あおむけ編」に続き、しんどさを受け容れ、自分と折り合いをつけるための「うつぶせ編」です。「ぼくを休ませてあげられるのはぼくしかいないのだから」「私は反抗期がなかったのですが、そのかわり更年期がすごい」など心に響くメッセージをつづったイラスト集。苦しさを笑いに変えることで乗り越えられることもある。踏ん張れないときに寄り添います。(薫)
●山田英生 編●筑摩書房(2025年4月)●14.8×10.6cm/348頁●定価900円(税込990円)
老いや老後にまつわるコミックのアンソロジー。こうの史代、近藤ようこ、つげ義春などの作品を15編掲載。主人公の老人たちは、ある者は過去を悔い、ある者はぼけて今と昔を行き来し、またある者は今日を精いっぱい生きており、老境について考えさせられる。中には、妖怪話やSFもあっておもしろい。コミックが子どもの娯楽から、幅広い世代対象の、確固たる日本文化になったことを実感。(瑞)
●植垣歩子 作●福音館書店(2025年6月)●21.6×20.5cm/20頁●定価1,000円(税込1,100円) ※対象年齢:幼児から
あおちゃんがおかあさんと公園に遊びに行きます。横断歩道を渡って、公園では砂遊びをしたり、ありの行列を見たり。お弁当を食べたらパンを買って帰ります。お散歩で出会う生きものや公園の子どもたちの遊び。あおちゃんのお話を楽しみながら身近なものの名前が覚えられる言葉の図鑑になっています。どのページにも読むたびに発見があって、私と孫娘とのおしゃべりも盛り上がっています。(由)
●小澤俊夫 再話●福音館書店(2025年1月)●18×13.6cm/115頁●定価1,400円(税込1,540円) ※対象年齢:小学校低学年から
『日本の昔話』全五巻から厳選された昔話集の2巻目。「猿かに合戦」「花咲かじい」「一寸法師」など、おなじみの昔話を12話収録。昔話は本来、文字ではなく口伝えで語り継がれ、耳で聞いて楽しまれてきました。本書では、その特性を生かし、声に出して読んだり聞いたりして楽しめるよう再話されています。人生の知恵がたっぷり詰まった昔話を、本来の姿でぜひ味わってください。(C)
●たかどのほうこ 著●のら書店(2025年5月)●18.6×14cm/32頁●定価1,000円(税込1,100円) ※対象年齢:赤ちゃんから
ある日つぼみだったお花が咲きます。お天気は毎日変わり、晴れて暑かったり、雨が降ったり、風が強かったり。日々成長していくお花におひさまが言いました。「おはなさん おおきくなったね!」。「わあいっ わたし おおきくなったんだ!」と喜ぶお花。お花の言葉は、赤ちゃんが感じている気持ちのよう。表情もかわいいです。赤ちゃんが成長する喜びに寄りそう絵本。プレゼントにも。(由)
●小泉悠 監修●Gakken(2025年7月)●21×18.5cm/151頁●定価1,600円(税込1,760円) ※対象年齢:中学生から大人
各地で戦争が止まず胸の痛む毎日。本書ではウクライナ侵攻を中心に、なぜ戦争が起こるのか、日本がしていた戦争や現在も続く問題があること、平和のために自分たちができることなど、幅広く目配りしながら図解を用いてわかりやすく解説。ウクライナからの転校生との交流を描いた漫画もあり、ぐんと身近に感じられます。参考サイトや本の紹介もあり、戦争を知る第一歩として親子でぜひ。(あ)
●杉田比呂美 作●あすなろ書房(2025年5月)●18.3×14.7cm/32頁●定価1,500円(税込1,650円) ※対象年齢:小学校中学年から大人
春がきて、夏がきて、秋がきて、冬がきて、また春が……。巡る季節の中、それぞれの日々を生きる少女たちが描かれます。どんなときでも主役はわたしたち。前を向いて楽しく生きていこうというメッセージが伝わってきます。表紙の旗はまるで応援旗のよう。すべての女性たちへのエールを感じます。素敵な装丁と杉田比呂美さんのイラストが魅力的な一冊。プレゼントにもおすすめです。(C)
●濱野京子 作 こうの史代 絵●童心社(2024年12月)●19.5×13.5cm/175頁●定価1,400円(税込1,540円) ※対象年齢:小学校高学年から
真莉愛は、幼いころ少しだけ過ごした東北の町に、5年ぶりに戻ってきました。その間に、東日本大震災があり、この町でも多くの被害がありました。2か月だけ通った保育園で、ただ一人声をかけてくれた男の子を探し始めた真莉愛は、東北の文化に触れながら、震災が奪った命、残した傷についても向き合っていきます。震災後に生まれた子どもたちに、語り継ぐきっかけにもなりそう。(七)
●カタプルト 企画・文 イーリス・オット 絵 藤倉克則/海洋研究開発機構(JAMSTEC) 監修 ホフマン・ティアーナ優美 訳●パイ インターナショナル(2025年7月)●21.7×30.4cm/61頁●定価1,800円(税込1,980円)※対象年齢:幼児から
ユーリと潜水艦ウルフは世界で一番深い「マリアナ海溝・チャレンジャー海淵」の探検へ。100種類以上の生物に出会いながら二人は潜っていきます。水深1100メートルのミッドナイトゾーンでは絵本も真っ暗に。水深4100メートルでは、なんとビニール袋を発見。深海の不思議とともに、生物や環境について考えるきっかけをくれる一冊です。さあ二人と一緒に深海の探検へ出発!(C)
●レオ・レオニ 作 谷川俊太郎 訳●好学社(2025年1月)●28×22.9cm/32頁●定価1,800円(税込1,980円)※対象年齢:幼児から
美しい緑色のしゃくとり虫が、鳥に狙われながらも自分の得意を活かして、うまく逃げるお話。谷川俊太郎の日本語訳も親しみやすいが、原文(英語)も併記されており、幼児から小中学生……大人まで長く楽しめる。レオ・レオニが絵本を作り始めたのが49歳、この本を作ったのが50歳とのことで、その後の活躍と、このしゃくとり虫の奮闘を思うと、どんなときも挑戦はすべきだと励まされる。(瑞)
●Jane Bingham 他 著●アズボーン(2017年10月)●24×17.1cm/360頁●定価3,300円(税込3,630円)※対象年齢:小学生から大人
英国の小学生が使っているオールカラー・イラスト付き英英辞典。絵と単語を並べたものより本格的で、活用形や比較・最上級、対義語や例文なども載っている。○○ってなに?という子どもの質問に答えるような簡潔でやさしい説明で、この説明に慣れると、知らない言葉を手持ちの言葉で言い換えて伝えられることがわかり、英語がぐんと身近に感じられる。類語などの巻末付録も充実。(あ)
●林明子+五味太郎 他 作 ロバート・キャンベル 英訳●福音館書店(2020年10月)●各21.7×20.6cm/20〜24頁●定価7,000円(税込7,700円) ※対象年齢:小学校中学年から
ロバート キャンベル氏が原文の味わいを活かしながら英訳を手掛けた絵本セットです。学校でローマ字を習い、外国語学習も始まった小3の娘。『きんぎょがにげた』をはじめとしたおなじみの5冊との再会を喜びます。しかし英語版とわかると「お母さん読んで!」と久しぶりの読み聞かせタイム。懐かしい親子での絵本の時間が再び。英語という新たな世界に出会う貴重な体験を、さあ、ご一緒に。(薫)
●モーリス・センダック 作●岩崎書店 絵本の家事業部(1963年1月)●23.6×26.3cm/48頁●定価3,990円(税込4,389円) ※対象年齢:幼児〜大人 Copyright (C) 1963 by Maurice Sendak, copyright renewed 1991 by Maurice Sendak
原文に触れると大好きな絵本に再会できると知った一冊です。親しんだ神宮輝夫さんの訳がいかに素敵かを実感。そして題名にもある“where”(ところ)が、私にはとっつきにくかった関係副詞なのに、すうっと入ってくるので感動しました。繰り返し登場する“where”が生むリズムは詩のように心地よく、音読に熱中してしまいます。英語を耳で楽しむ子どもも勉強中の方もぜひ楽しんで。(法)
●小林国之 著●農山漁村文化協会(2024年9月)●18.8×12.9cm/195頁●定価1,600円(税込1,760円) ※対象年齢:中学生から大人
農業経済学の小林先生が、一杯の牛乳から見えるさまざまなことや、世界とのつながりをわかりやすく説明します。バターは不足するのに牛乳が余るのはなぜ? 牛のげっぷが環境を破壊しているのは本当? 私たちが牛乳やお肉をいただく牛たちが幸せに暮らすためには、と考える酪農家による実践例も。「酪農家になりたい君」だけでなく、牛乳を飲む多くの人たちに読んでほしい本です。(洋)
●吉池浩美 著●婦人之友社(2024年12月)●14.8×21.1cm/125頁●定価1,650円(税込1,815円)
紅茶の茶葉と牛乳を煮出して作るチャイ。チャイと焼き菓子の店を営みながら、ネパールやインドでチャイをふるまう旅を続ける著者の、旅エッセイとチャイのレシピ集。素朴な旅先の様子と温かなふれあい。出会った食材やその土地独特のチャイ。それらをアレンジした著者のレシピはスパイスやハーブ、果物などを加え、どこまでも自由。ノスタルジックな写真と一杯のチャイに心がほぐれます。(玲)
●後藤秀典 著●地平社(2025年5月)●18.8×12.7cm/214頁●定価1,800円(税込1,980円)
民主主義の根幹は司法・行政・立法の三権分立ではなかったか? ジャーナリストの著者が福島原発事故裁判を軸に裁判官・官僚・企業弁護士の癒着など司法の腐敗ぶりを暴く。「五大法律事務所」といわれる、大企業の顧問を務める巨大法律事務所の出身弁護士が裁判官となり、退任後は再就職。判決文はコピペされ、意見陳述は書き換えを要求……これらを辺野古基地建設、生活保護基準、原発再稼働などに関わる裁判の実例で解説。国や権力におもねるエリート裁判官たち。「公平らしさ・人権擁護」とは? まずはその実態を知ることから。ぜひ一読を。(よ)
●伊藤和子 著●岩波書店(2025年2月)●17.3×10.9cm/252頁●定価1,000円(税込1,100円)
途上国における労働搾取、気候変動、貧富の差の拡大など世界で起きているさまざまな問題は、弱者の人権を犠牲にした企業のあくなき利益追求の結果といえるものが多い。問題解決には企業の行動変容が欠かせず、ビジネスに人権の視点を取り込むことは世界の潮流となった。しかし日本企業の人権意識は希薄で、中国ウイグルでの強制労働、ミャンマー国軍との提携など、世界基準から外れた行動が悪目立ちしているという。おかしいと思ったら声を上げる、問題のある企業の製品は買わないなど私たちにもできることが。少しでも暮らしやすい社会のために。(M)
●鈴木大裕 著●集英社(2024年10月)●17.3×10.8cm/288頁●定価1,000円(税込1,100円)
増え続ける子どもの自殺や不登校、教員の精神疾患や休職、学校の序列化と教育格差の拡大など、問題を抱える公教育現場。それはアメリカの新自由主義教育改革(すさまじい市場化と民営化)の後追いの結果だという。第二次安倍政権で、学力=学力テストの点数とされ、目に見える成果を重視するように。学校はサービス業化、教員も生徒の点数の伸びで評価され、使い捨て労働者となった。今の学校に子どもたちの学ぶ喜び、教員の教える喜びがあるだろうか。「教育とは、人生の準備でなく人生そのもの」(ジョン・デューイ)。教育について再考を迫る。(か)
●新外交イニシアティブ(ND) 企画 猿田佐世+巖谷陽次郎 編著●かもがわ出版(2024年1月)●19×13.1cm/177頁●定価1,800円(税込1,980円)
日本は、外交を置き去りのまま軍事力強化をしている。本書は、政府間に限らない「新しい外交」のためのシンクタンク「新外交イニシアティブ(ND)」の10年の実践を踏まえて編まれた。NDは戦争回避のために、議員、有識者、市民団体などと連携し情報発信、政策提言を行なっている。現在外交問題となっている台湾有事は日本の戦争ではない。日本に求められるのは、中国が容認できないデッドライン「台湾の分離独立」を認識し、それを脅かさないことだ。そうした「安心供与」外交についても述べており、まさに今読むべき一冊だ。(晴)
●ザフラーン・アルカースィミー 著 山本薫+マイサラ・アフィーフィー訳●書肆侃侃房(2025年5月)●18.8×13cm/213頁●定価2,000円(税込2,200円)
舞台はアラビア半島東南端の国、オマーン。いまだ農耕によって暮らしを立てる村にあって、人々は魔物を恐れ、魔除けの文句を唇から離せない。村の井戸で溺死した女から生まれた子を村人たちは忌み嫌うが、その子は地中を流れる水の音を聴く能力を持っていた。彼は「水追い師」として、埋もれてしまった地下水路を掘り、地中深くの水源を探す旅にでる。イスラム世界のおとぎ話のようでいて、水にたとえた「目に見えない大切なもの」を求めるお話のようにも思われるのです。(水)
●ハン・ガン 著 古川綾子 訳●クオン(2018年6月)●18.4×13.1cm/191頁●定価2,200円(税込2,420円)
ノーベル文学賞受賞の著者が「書きたいときに、書けなかった」と回想する時期に生まれたエッセイ集。本書を執筆することが、救いや守られている気持ちになったという。音楽との出会いから、人生の思い出とともにある歌についてつづっている。登場する韓国の楽曲にも心惹かれた。静謐で繊細な文章は詩のようで翻訳も美しい。「沈黙を好む人間も音楽的な人間だ」という表現に胸をつかまれた。「音楽と沈黙と言語の光が、皆さんの心に『そっと 静かに』届きますように」。(亜)
●鴻巣友季子 著●NHK出版(2025年4月)●18.8×13.1cm/258頁●定価1,800円(税込1,980円)
翻訳者ならではの海外名作案内。お袖の膨らんだ洋服や名も知らない手作りのお菓子など、海の向こうの生活に憧れた頃の懐かしの海外文学が並ぶ。ワクワクしながら読んでいた若き日々(!?)の想いは、タイトルに込められた鴻巣さんの想いと同じだったのですね。わかりやすい解説からは、こんなお話だったのか、と目からうろこが。昔感じた以上の奥深さに気づき、読書の楽しさに出会える歓びがよみがえります。まだ知らなかった小説の解説もあり、手に取りたくなりました。(麻)
●劉慈欣 著 大森望+光吉さくら+ワン・チャイ 訳 立原透耶 監修●早川書房(2024年2月)●15.7×10.7cm/633頁●定価1,450円(税込1,595円)
世界各国で翻訳され、一大ブームとなったSF小説がついに文庫化。舞台は科学者たちが次々と謎の自殺を遂げる現代中国。事件には文化大革命で起きた悲劇と謎の地球外生命体が関わっていた? ナノテクノロジー研究者のワンミャオは、クセが強すぎる刑事のシーチアンと協力し事件の真相へと迫る。謎だらけの三体世界とはいったいなんなのか。人類は地球外生命体による襲来の危機を回避できるのか。歴史や最先端の科学技術がミックスされたおもしろさと緊張感のある展開に目が離せません!(真)
●ラウン・フリーゲンリング 作 朱位昌併 訳●平凡社(2024年5月)●28.7×21.7cm/42頁●定価1,900円(税込2,090円) ※対象年齢:小学校中学年から
世界初の女性大統領は、アイスランドで誕生。独身女性で初めて養子縁組した先進的、かつ劇場監督などを経験した教養人でした。在任中は「女の子」「男の子」「これから生まれてくる子ども」のため、遊説する土地に3本の木を植え続けました。“男だけ”も“女なら誰でも”でもない、私たちはどんな素質や人柄をリーダーに望むのか。未来を担う子どもたちと、ぜひ一緒に考えてみてください。(法)
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