本
●たここ 著 成田奈緒子 監修●朝日新聞出版(2025年7月)●21×15.9cm/160頁●定価1,400円(税込1,540円) ※対象年齢:3歳から
SNSで日々工作情報を発信している著者による、未就学児とその親が楽しめる、てづくりおもちゃの本です。季節の飾り・工作あそびや、手形・足形を使ってつくるなど、元幼稚園教諭の経験をもとに、子どもが一緒に作れるポイントも紹介します。
●ハンス・クリスチャン・アンデルセン 他 原作 ロレーナ・アルヴァス 他 絵●ひさかたチャイルド(2022年10月)●本体:42×31cm ミニ絵本:各10×10㎝(一冊のみ15×15㎝)/各24頁●定価3,800円(税込4,180円) ※対象年齢:2歳から
カレンダーの窓のなかには世界の名作絵本が一冊ずつ。12月1日から1日1つずつ窓を開け、1日一冊読んでいくうちに、クリスマスには24冊の可愛い名作文庫ができあがります。お部屋に飾れば、素敵なクリスマの装いに。 ●窓を開けると世界の名作ミニ絵本 ●開けば62㎝のビッグサイズ
●ステラ・バゴット 作 やまぐちりりこ 訳●ひさかたチャイルド(2024年10月)●17×17cm/10頁●定価1,200円(税込1,320円) ※対象年齢:1歳から
スライドのしかけを指で動かすと、ツリーの灯りが点滅したり、スケーターが移動したり、サンタさんが現れたり…。さまざまなクリスマスのできごとに、小さな子どもたちが夢中になる絵本です。 ※本書は2018年刊『あかちゃんから あそべる しかけえほん みんな だいすき クリスマス』の新装版です。
●アラン・スノウ 作 三辺律子 訳●あすなろ書房(2005年11月)●27.3×27.3cm/40頁●定価1,700円(税込1,870円)
サンタクロースはどうやっていい子を見わけるの?たくさんのプレゼントをどうやって配るの?世界中の子どもたちを悩ませ続けるサンタさんの謎を次々明かす画期的な絵本です。にぎやかなイラストで楽しく図解します。
●エリック・カール 絵●偕成社(2026年3月)●各9×9cm/各10頁●定価1,600円(税込1,760円) ※対象年齢:0歳から
色あざやかなエリック・カールの絵がつまった、小さな箱入り絵本セット。持ち運びにも便利で、赤ちゃんといっしょに楽しめることまちがいなしの絵本です! 【セット内容】●いろ ●かず ●なきごえ ●みぢかな ことば (C)2026 Penguin Random House LLC.
●チャールズ・ディケンズ+オスカー・ワイルド 作 村岡花子 作・訳●講談社(2024年10月)●18.5×13.8cm/229頁●定価1,800円(税込1,980円)
夢の中で幽霊におびえる頑固な老人スクルージが迎えるクリスマスは……。広場に立つ王子さまの最期は……。昔手にした絵本のストーリーが懐かしくよみがえりながらも、原書の翻訳は少し違った味わいです。村岡花子さんの手がけた童話「さびしいクリスマス」も収められ、決して古さを感じさせない、詩的で上品な日本語に触れられる喜びがありました。装丁も美しく贈りものにもよいですね。(麻)
●林明子 作●福音館書店(1987年10月)●各10.6×12cm/各28頁●定価1,650円(税込1,815円) ※対象年齢:幼児から
三きょうだいそれぞれのクリスマスを描いた、てのひらサイズの絵本三冊セット。かすみちゃんは森へケーキのいちごを探しに、れいちゃんはサンタさんを迎えに行ってプレゼントの袋の中へ、もっくんは遊びに夢中でクリスマスパーティーに置いていかれてしまい・・・。巻末にはかすみちゃんとれいちゃん作の歌の楽譜も。読んで歌って楽しめる林明子さんからの素敵なクリスマスの贈りものです。(C)
●有元葉子 著●集英社(2025年11月)●29.7×21.2cm/112頁●定価2,000円(税込2,200円)
「人と一緒にごはんを食べるのが好きです」と有元さん。人を気楽にごはんに呼ぶのは苦手な方も多いかも。でも、みんなでこの2皿を囲んだら素敵なこと。「ふだんの食事とほぼ同じで、特別なごちそうではありません」とあるように、真似できそうなレシピです。美しい写真はずっと眺めていたくなるほど。まずは冬のりんごを使ったフォカッチャと、あつあつの豚ヒレ肉の煮込みでお客さまをお呼びしましょう。(深)
●アップルミンツ 編●日本ヴォーグ社(2025年10月)●25.7×21.1cm/64頁●定価1,500円(税込1,650円)
クリスマスのオーナメントをかぎ針編みで手作りしてみませんか? 雪の結晶や動物、小さな靴下など、少しの毛糸で編めるかわいいデザインが満載です。私もユーモラスな姿のトムテを編んでみましたが、編みながらクリスマス気分が高まりました。流行に左右されず何年も楽しめるのも魅力です。毎年少しずつ増やしていくのもいいですね。編み方の基本も写真と図で丁寧に解説されています。(C)
●天野惠子 著●飛鳥新社(2025年10月)●21×15cm/103頁●定価1,545円(税込1,700円)
82歳現役女性医師が7年間、毎日続けている野菜スープ。塩分・油分・だしを使わない、驚くほどシンプルなスープです。アレンジを含む20以上のレシピを紹介。「これは食事というより薬」と語る天野先生。味に慣れて続けるうちに、体調の変化に気づけるかもしれません。電車とバスで通勤し、元気に診療を続ける先生の暮らしも参考に。健康を気にする方への贈り物にもおすすめの一冊です。(影)
●小平泰子+堤人美 レシピ提供 新谷友理江 栄養監修・レシピ提供●NHK出版(2025年10月)●25.7×18.3cm/95頁●定価1,100円(税込1,210円)
「活力・骨元気・腸活・温活」などのテーマ別に作ってみたいレシピが満載です。毎週、生活クラブで油揚げを注文する私も「絶対作る!」とチェックしたレシピがたくさん。「香味野菜あえ」は油揚げを焼いて切って香味野菜とあえるだけ。夫婦のおつまみとして、すでにうちの定番に。「豆腐とえびのシャキッと煮込み」も子どもから、はなまるをもらいました。簡単おかずのレパートリーが広がる一冊です。(影)
●瀬谷薫子 編著 後藤進 語り 川島小鳥 写真●大和書房(2025年11月)●18.8×12.9cm/253頁●定価2,700円(税込2,970円)
東西線の早稲田駅を出てすぐ、ビルの2階にカフェゴトーはあります。素朴でやさしい味のケーキをつくり、コーヒーを淹れ、マスターとも呼ばれるカフェゴトーの店主後藤さんの物語。そこには派手なエピソードがあるわけではありません。働く人たちやお客さんたちが、「モーツアルトは、明るくて寂しいから好きだ」という後藤さんの人柄に触れながら、ともに過ごした静かな時間の記録です。(深)
●ハ・ジヒョン 著 たなともこ 訳●大和書房(2025年5月)●18.9×13.2cm/287頁●定価1,700円(税込1,870円)
著者は韓国で30 年のキャリアを持つ精神科医。「脳と心の仕組み」を基本に、ムダな悩みを減らす方法を説きます。複雑化する社会、求められる膨大なタスクの中で、限りある時間を「行動」に使うための脳と心の操縦方法とは。空腹や痛み、睡眠不足、時間や金銭的な不安も脳に良くないそう。「ムダに悩むと、脳は疲れる」ことを意識し、不要な悩みにはサヨナラしましょう。(薫)
●永井峻 著●ワニブックス(2026年1月)●18.8×12.9cm/199頁●定価1,600円(税込1,760円)
「内臓はストレスの解毒場」で、状態を良くすることが自律神経や脳の回復を促すとあります。体内の「めぐり」が滞ると流れる気・血・水の質と量が低下しますが、内臓のツボを指で押し回すことで予備の気血水を補えるそう。さらにストレッチでそれを流して質と量の改善につなげます。やってみるとお腹が軽くなり頭と身体がすっきり!手軽だけど効果を実感。食養生の解説もあり充実の内容。(な)
●新津春子 著●NHK出版(2024年12月)●25.7×18.4cm/95頁●定価1,100円(税込1,210円)
世界一清潔な空港と評された羽田空港の清掃のプロが家庭の掃除が楽になるように考えてくれました。体の動かし方と重心のかけ方を真似るだけ。上手に動くと疲れない。タオル1枚持って家中をピカピカに。たった5分の習慣が掃除の行き届いた家にしてくれます。大掃除をしなくてもきれいが保てるなんてお得すぎる。合理的なやり方さえ学べばこんなに楽にできたのね。早く知りたかった!(友)
●森永卓郎 著●SBクリエイティブ(2025年4月)●17.4×11.5cm/219頁●定価950円(税込1,045円)
「生きがいだけのために生きる」ことこそが真の幸福につながる、という著者の強い思いが伝わる本書。最後まで自分の人生哲学を貫いた姿勢と言葉が胸にささります。心豊かに生きるためには、賢明な資産形成も大切。年金や税金の制度、NISAや投資商品を見極めるポイントは参考になります。行く末が不安でも、著者に倣い、まずは自分のできることから行動していこうと思える一冊。(佐)
●ぬ衣 著●扶桑社(2026年4月)●25.7×18.3cm/81頁●定価1,400円(税込1,540円)
「私は主婦のプロになろう」。胸に響く言葉ではないでしょうか。「どんな場所より家が好き」と、言い切れるのもすてき。仕事場であり遊び場でもある家を、心地よく使いやすくする暮らしの工夫を紹介。一貫しているのは自分にとっての「好き」を大切にすること。洋服の少なさにも驚きます。おしゃれな着こなしポイントも必見。できないことが増えても、今が一番楽しいと言えるって素晴らしい。(の)
●長谷川町子 漫画 AERA編集部 編●朝日新聞出版(2025年3月)●29.7×21cm/121頁●定価1,500円(税込1,650円)
昭和21年から約30年新聞に連載され、家族の日常を軸に当時の世相や四季折々の楽しみを伝えてきたサザエさん。本書では実際の写真も加えて、季節ごとにその4コマ漫画を紹介。落葉を集めたたき火、街頭のテレビ中継、新年の獅子舞、ひび割れた鏡餅、どれも今は見られず懐かしい。心温まる人との付き合い、皆で暮らしを豊かにしようと元気のあった昭和の空気。たまには思い出してみたい。(a)
●松本美江 著●ナツメ社(2021年7月)●14.8×10.9cm/189頁●定価1,000円(税込1,100円)
外国人に大人気の和食を、日英2か国語で紹介するイラスト図解本です。著者は30年以上、世界各国からの観光客を案内してきた通訳ガイド。寿司、ラーメン、家庭料理や居酒屋メニューなど78種類の“現代の和食”をスッと伝える日本語の表現力が素晴らしい!と同時にさまざまな鍋料理の違いを説明できない自分に気づきました。和食について“知っているつもり”が楽しく上書きされる一冊。(園)
●與那覇潤+小野卓也●河出書房新社(2023年11月)●17.7×10.7cm/229頁●定価900円(税込990円)
うつ療養中に自身の回復を助けた「ボードゲーム」に注目する著者。ゲームには「個人の属性」も「能力の違い」もリセットする遊戯(ゆげ)の力があり、自分と相手を分断しない社会のヒントがあるとする。三宅香帆氏をはじめ有識者6名による対戦記もおもしろい。利己、また利他だけに徹しても勝者にはなれない『京都議定書』を試したい。誰もが一緒に「楽しめる」社会をつくる感覚を味わおう。(薫)
●青木由香 著●KADOKAWA(2025年12月)●18.8×12.9cm/255頁●定価1,600円(税込1,760円)
ベストセラーを出して仕事を確立し、家族を持ち、24年間そこにしっかりと根を下ろした著者が語る「なま」の台湾。何事も受け入れるおおらかさ、まずはやってみるスピード感、何回でも人生はやり直せるという柔軟な考え、読んでいるとごちゃごちゃ悩んでいるのが馬鹿らしく思えてくる。「日本人よ。どうしようもなく疲れたら、この島に逃げてきなさい」。覚えておきましょう、この言葉。(a)
●高橋源一郎 著●毎日新聞出版(2025年8月)●18.8×12.9cm/261頁●定価1,600円(税込1,760円)
なんとも気になるタイトル。作家として数々の受賞歴を持つ著者のエッセイ集。中毒性があってどんどんページをめくってしまうこと請け合い。幅広い知識と独特の感性で、古今東西のありとあらゆる書、文芸、エンタメから受けるインスピレーションと現代社会がはらむ危うさを掛け、解決策を読み手に考えさせてくれる。「そこからなにを考えるのか」をゆるっと突かれてタイトルの意味を知る。(な)
●東直子 著 塩川いづみ 画●双葉社(2026年3月)●15×10.6cm/317頁●定価850円(税込935円)
東直子さんが自身の子育てを振り返りながら、今の社会で子どもを育てることや親子の関係について静かに見つめたエッセイ集。子どもたちが大人になっていく中で「今日はいい日だ」と思える日をできるだけ増やしてあげたいという言葉に深く共感しました。子どもの成長をみんなで見守るやさしい社会になれたら、という著者の思いに触れ、子どもに関わるすべての人に届けたい一冊です。(C)
●高楼方子 著●福音館書店(2016年10月)●20.9×15.5cm/332頁●定価2,000円(税込2,200円) ※対象年齢:小学校高学年から
弟の双眼鏡を覗いて偶然見つけた「十一月荘」に一瞬にして心奪われてしまった、中学2年生の爽子。個性豊かな住人たちと下宿生活を送るなか、とあるノートをきっかけにお話の創作をはじめます。十一月荘で繰り広げられる悲喜交々が、爽子の手によってお話へと生まれ変わっていく。その瞬間を特等席で味わえる1冊。高楼さんの創作テクニックとセンスに感動しきりの贅沢な読書体験でした。(楽)
●マック・バーネット 文 シドニー・スミス 絵 なかがわちひろ 訳●偕成社(2024年10月)●22.8×28.6cm/40頁●定価1,600円(税込1,760円) ※対象年齢:幼児から
北極のサンタは一年中おもちゃを作り、クリスマスイブには世界中の子どもたちへプレゼントを届けます。けれども、クリスマスを楽しんだことが一度もありません。そんなサンタに気づいたしろくまとエルフたちは「サンタさんのためにすてきなことをやらなくちゃ!」と大奮闘。心のこもったお祝いに、サンタもくしゃくしゃの笑顔に。誰かを喜ばせることの幸せが伝わる優しい絵本です。(C)
●マーガレット・G・オットー 文 バーバラ・クーニー 絵 田中潤子 訳●瑞雲舎(2026年2月)●22×17.3cm/32頁●定価1,700円(税込1,870円) ※対象年齢:幼児から
農場の馬小屋で暮らすこうまは、友だちのにわとりとねこが遊びに来てくれるのを待っていました。なかなか来てくれないので、ついに馬小屋を抜け出して友だちのところに行くと「なにをみたとおもいますか?」。 生まれたばかりのたくさんの赤ちゃんに、こうまは大よろこび。アメリカで60年以上前から読み継がれているロングセラー。赤ちゃん絵本を卒業した小さな子にもおすすめです。(由)
●リンデ・ファース 文・絵 西村由美 訳●岩波書店(2024年10月)●30×22.7cm/34頁●定価1,900円(税込2,090円) ※対象年齢:幼児から
クリスマスの夜なのにソフィーの家はパパが忙しく、パーティーどころかとても静か。外なら、素敵で特別な何かに出合えるかもしれないと、ソフィーは出かけます。ふと現れたヘラジカに乗り、着いたのは森のなか。そこで見つけた小さなもみの木に、森の動物たちと思い思いの飾りつけをすると…。北欧らしい雪景色にきらきら輝くもみの木の下、ソフィーに起こる奇跡をお楽しみに!(瑞)
●長新太 作●絵本塾出版(2025年3月)●24.7×20.7cm/32頁●定価1,800円(税込1,980円) 対象年齢:幼児から
ナンセンス絵本の巨匠、長新太さんの絶版になっていた絵本が復刻しました。どんよりとした空と草原のような海のような広い場所との間に見えるちへいせん。「でました。」の声とともに男の子、ゾウ、火山、クジラ……いろいろなものが出たり出なかったり。シュールな長新太ワールド全開です。深読みするも良し、クスッと笑うも良し。私も娘たちも孫娘もなぜかみんな大好きな絵本です。(由)
●高野紀子 作●あすなろ書房(2007年10月)●各20.6×21.7cm/各59頁●定価3,200円(税込3,520円) ※対象年齢:幼児から大人
国内はもとより、海外でも関心がつのっている日本の年中行事を愛らしいイラストと文で楽しめる絵本。子どもに寄せすぎず、大人が読むのにも充分に応える内容で幅広い年代に喜ばれそう。春のページが特に美しい。うさぎやくまの家族や友だちが集まってお花見をしている絵と、その由来を興味深く読みました。行事の奥深さに触れ、心豊かな時間を過ごせます。プレゼントにもどうぞ。(な)
●森谷明子 作 佐竹美保 絵●偕成社(2025年12月)●19.5×13.5cm/237頁●定価1,800円(税込1,980円) ※対象年齢:小学校高学年から
平安時代後期の今昔物語集をサスペンス仕立ての読み物にしてあります。親亡き後、京の都で使い走りをして暮らす少年・草太は、年老いた僧のために市などで聞いた物語を集めます。ある日、草太が思いを寄せる少女・千萱が行方知れずになり……物語の中に今昔物語集の説話が散りばめられています。とっつきにくいイメージの古典への最初の一歩にぴったり。大人にもおすすめです。(由)
●福音館書店編集部 編●福音館書店(2026年4月)●23.7×18.8cm/157頁●定価2,400円(税込2,640円)
『はじめてのおつかい』や『こんとあき』など、 世代や国境をこえ愛される林明子さんの作品。制作の要となった写真、ラフや挿絵、ご本人による解説を交え丁寧に紹介します。 リアルを追求し続けた絵本づくりへの真摯な姿勢と子どもたちへの愛あふれる言葉の数々に、何度も胸が熱くなりました。林さんが描く子どもたちのはじける笑顔に長年救われてきた私にとって、生涯大切にしたい1冊です。(楽)
●林明子 作●福音館書店(1989年6月)●28×22cm/39頁●定価1,400円(税込1,540円) ※対象年齢:幼児から
あきは、生まれた時から一緒のこんと初めての旅に出ることになりました。行先はさきゅうまちのおばあちゃんの家。途中、お弁当を買いに行ったこんが列車に乗り遅れそうになったり、扉に尻尾を挟んでしまったりと気をもむ場面が続きます。ふたりは無事に辿り着けるのでしょうか? あきを想うこんの気持ちと夕暮れ迫る砂丘の情景が胸を打ち、年月を経ても色褪せることのないお話です。(雅)
●いわさきちひろ 著●グラフィック社(2024年11月)●14.8×21.2cm/159頁●定価2,000円(税込2,200円)
ふんわり淡い色彩とタッチで描かれた作品はどれもすてき。何をお話ししてるのかな?と楽しそうな声が聞こえてきそう。何気ない子どもたちの日常の切り取りは、生命の時間の尊さをあらためて感じさせてくれます。子どもをテーマに描き続け、戦争を生き抜いてきたからこその切なる平和への祈り。エッセイやインタビューから、彼女の人生も垣間見れます。自分の幼き日をふと思い出す画集です。(の)
●暮しの手帖社 編●暮しの手帖社(2026年11月)●28cm×21cm/168頁●定価1,300円(税込1,430円)
年をまたぐ本号では、大切に受け継ぎ、伝えていきたい「もの」や「味」「手しごと」を特集しています。料理愛好家・平野レミさんが思い出とともに紹介する「レミさんが集めた和田家のうつわ」。名古屋市で地域と人をつなぐ活動を続ける市民による「港まち手芸部」の「ルームシューズ」の作り方も。「年末年始の家ごはん」や「紋切あそび」も、家族の集まるこの時期にぴったりです。(芙)
●アストリッド・リンドグレーン 作 大塚勇三 訳●岩波書店(初版:1990年7月/新版:2000年6月)●17.3×12.1cm/239頁●定価790円(税込869円) ※対象年齢:小学校中学年から大人
岩波書店・福音館書店2社合同のイベントで紹介された本です。今回は、福音館書店の編集者・西裕子さんに紹介文を執筆いただきました。(※詳細はカタログをご覧ください。)
●ルース・スタイルス・ガネット 作 ルース・クリスマン・ガネット 絵 渡辺茂男 訳●福音館書店(初版:1963年7月/新版:2010年3月)●21.7×15.4cm/121頁●定価1,300円(税込1,430円) ※対象年齢:幼児から
岩波書店・福音館書店2社合同のイベントで紹介された本です。今回は、福音館書店の編集者・西裕子さんに紹介文を執筆いただきました。(※詳細はカタログをご覧ください。)
●飯田哲也 著●発行:集英社インターナショナル/発売:集英社(2026年1月)●18.8×13.2cm/256頁●定価1,800円(税込1,980円)
Eiとは、「知性化された電力」によって構築される新しいエネルギーシステムを指し、エネルギー大転換の本質を凝縮した概念である。具体的には、再生可能エネルギーと蓄電池などを一体的に動かしAIで統制する電力供給モデルだ。技術革新とコスト低下によりこの新システムは世界の潮流となりつつあり、電気が「ありあまって」さえいる国も。では、なぜ日本では電力不足が言われるのか。本書は世界の電力事情を概観し、日本が旧来モデルから脱却できない構造的理由を明らかにする。世界の動きを知り、電力不足=原発やむなしを鵜呑みにせずにいたい。(M)
●マイケリーン・ドゥクレフ 著 谷田美尾+吉田新一郎 訳●築地書館(2025年7月)●18.8×12.9cm/394頁●定価2,500円(税込2,750円)
9歳の娘と過ごす中「子どもと闘うのは、もうやめよう。」という印象的な言葉に出会った。癇癪持ちの娘の育児に行き詰まった科学者である著者は、マヤ族などの伝統的な子育て文化には「怒鳴らず・押しつけず・信頼と協力に満ちた育児の知恵」があることを知る。「共に過ごすこと、励ますこと、自立、最小限の干渉」が子どもとよりよい関係を築き、自分も相手も成長できるとも学ぶ。小言を言ってしまいそうな時「口論はしないで。口を閉じて、必要なら目も閉じて。少し待ち、子どもの肩に軽く触れ、立ち去って」との言葉を思い出し、今日も実践中だ。(薫)
●高柳聡子 著●集英社(2025年4月)●17.4×10.8cm/256頁●定価1,000円(税込1,100円)
女性たちに十分な権利や、教育、活動の機会が与えられているとは言い難いロシア。かの国で反体制運動を闘う人々の中に実は多くの女性がいる。本書では帝政時代まで遡り女性たちの「もう一つのロシア史」を描く。その足跡は家父長制の強いロシアで歴史記述の際に切り捨てられてきた。現在彼女たちが取組むのは、ジェンダーによる差別をなくし、暴力を是とする法を正すこと、そして戦争への反対と平和で自由なロシアを求めること。政治的弾圧が強く、文学者にとっても自由のない国。この本には、そんな中でも闘ってきた魅力的な女性たちの姿がある。(洋)
●鮎川潤 著●平凡社(2024年2月)●17.2×10.7cm/230頁●定価980円(税込1,078円)
法を司る社会統制機関である、警察、検察、法務省、裁判所などは誰のために存在するのか。長年司法の現場を見てきた著者が、これらの機関の「逸脱行動」を考察しその解決方法を探る。そもそもある行為が犯罪となるかどうかは、社会統制機関がその行為にどう対応するかによる。公正・平等とは限らず撲滅キャンペーン中の取り締まりは厳しく刑罰も重い。自らの組織の利益のための行動、裏金作り、文書改竄、業者との癒着、天下り、冤罪なども起きている。逸脱行動は社会の土台を侵食し掘り崩す。一個人の生活に多大な影響を及ぼす司法を考える好著である。(か)
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